タンゴダンス アジア選手権2019を観戦して

- Mariko -

先日、タンゴダンス アジア選手権2019予選を見に行きました。
2004年の第1回から欠かさず見ていましたが、2008年から2015年まで(2011年はお休み)は出場していたので、純粋に観戦したのはなんと12年ぶりでした。
久しぶりのアジア大会の観戦、いろいろと感じることがあったので書き留めたくなりました。

まず、全体的な感想としてはおもしろかった!!そして行って良かった!!

第16回を迎えた今年は最多の出場者数だったようです。特にピスタは海外からの参加者が多かったです。
今年からピスタ部門の優勝者には8月にブエノスアイレスで開催されるタンゴダンス世界選手権ピスタ部門の決勝進出シード権が授与されます。
これって本当にすごいことです。

以前の大会運営から変わっていることがいろいろとありました。
数年前から司会が、2009年世界大会のサロン部門チャンピオンである山尾洋史さんに変わりました。
初めて洋史さんの司会を拝見したのですが、タンゴと大会をよく知る洋史さんのコメントは説得力があって、まさに適役だと思いました。
また英語、スペイン語の通訳の方もいて海外の方にも良い環境になっていました。

ピスタ部門は1グループ約10組で、10グループが3曲ずつ踊ります。
ステージタンゴは1組3分前後で24組なので、両方合わせるとかなりの長丁場でしたが、最後まで退屈することはありませんでした。

タンゴの本質は競争ではありませんが、大会にはタンゴを愛する人達、真摯に向き合っている人達、好きなことに情熱を注いでいる人達が集まっていて、その人達の踊りを間近に見ると感動します。
様々なペアのやり取りがよく見えました。緊張している中で、どちらかまたはお互いが相手をフォローするのが見えた時、相手を思いやる姿を見た時、ペアダンスの美しさを感じました。
ステージタンゴでは改めて「踊りは魂の叫びだな」と感じました。


海外からの参加者の印象は、体がしっかりしている(特に腰)、色気がある、踊ることを楽しんでいる、等々。
最近は近隣諸国でタンゴのフェスティバルが多く行われているので、私達日本人も気軽に参加して実際にアジアのミロンゲーロ達と踊ってみると日本のミロンゲーロ達との違いを感じとれておもしろいのではないかなと思います。
そして良いところはどんどん学べばいいですよね。

素晴らしいエネルギーを感じ、有意義な時間を過ごしました。

ぜひ多くの方に大会を見てもらいたいです。



★★★高志&めぐみさん、ステージタンゴ優勝おめでとうございます!!★★★

二人の特性を生かした美しい振付、長年タンゴに真摯に向き合って来たカップルならではのカミナータ、本当に素晴らしかったです。

高志&めぐみさんと私達は銀座にあったアルゼンチンタンゴ・ダンス協会で1年半苦楽を共にした同僚であり、その後もショーなどでしばしば共演したり、アジア大会では切磋琢磨してきた仲です。2015年を最後に私達が大会出場をやめる時、下記のブログを出す前に彼等に先に報告していました。

 最後の選手権を終えて(http://acomariko.blogspot.com/2015/06/blog-post.html

重みのある二人の優勝がとても嬉しかったです。
そういう意味でも今年はとても素敵な大会でした。

2016.4.19 @ Hilton Tokyo ショーの後、はっちゃける4人