(6)タンゴ、ミロンガ、ワルツ


- Aco -

前回は、タンダとコルティナについて説明しました。
今回はタンダについて、もう少し細かな話をします。

このシリーズの第一回でもお伝えしたように、ミロンガでかかるタンゴ音楽には、実は3つの「形式」があります。
拍子の取り方によって、「タンゴ」「ミロンガ」「ワルツ」という3種類に分かれるのです。

大まかな区分としては、タンゴは4拍子、ミロンガは2拍子、ワルツは3拍子、ということになります。

ミロンガでは、この3種類すべての音楽が、以下のような間隔でかかります。

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 ┌────┐
 │    ↓
 │ タンゴのタンダ
 │    ↓
 │ タンゴのタンダ
 │    ↓
 │ ミロンガのタンダ
 │    ↓
 │ タンゴのタンダ
 │    ↓
 │ タンゴのタンダ
 │    ↓
 │ ワルツのタンダ
 │    ↓
 └────┘
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上記の通り、「タンゴのタンダを2回」のあとに「ミロンガのタンダ」「ワルツのタンダ」が交互に挟み込まれるという順序です。

そして、基本的にタンゴは4曲、ミロンガとワルツは3曲で1タンダが構成されます。
DJによって多少違いますが、大体このパターンです。
つまり、この流れを知っておけば、「このコルティナが終わったら次はミロンガのタンダだな」といったように、ある程度予想できるようになるわけです。

初心者のうちはタンゴでステップの練習をすることが多いので、テンポの早いミロンガやワルツで踊るのには少し勇気がいることでしょう。でもぜひ臆せず挑戦していってください。

私は踊りが少し上達してきた頃、軽快なミロンガやワルツで踊るのがとても楽しみでした。これらのタンダになるや否や、すぐにカベセオを飛ばしていたものです。

情感あふれるタンゴ、なんだかワクワクしてくるミロンガ、軽やかでエレガントなワルツ、それぞれに異なる魅力があります。
3種類の形式をいろいろなスタイルで踊れるというのも、タンゴの楽しみのひとつだと思います。