Flor de Lino

- Aco -

ワルツに『Flor de Lino』という曲があります。
とても素敵な曲です。

Flor は『花』
de は『~の』
Lino は『亜麻』

つまり、『亜麻の花』です。
亜麻の花を知らなかったのでネットで調べると、淡い青色のきれいな花でした。微かに紫がかっているかな。

日本には、細かい色の区別があるので、きっと正確な色の名前があるだろうと思い検索すると、下記のサイトが出てきましたが、亜麻の花の色を断定する自信が持てませんでした。。

伝統色のいろは
↑日本古来の色彩とその情報を公開しているサイトです。色にまつわる話もあり、とてもおもしろい。

繊細で情趣ある色の世界があるというのは本当に素敵なことですね。
最近、色について思うところがあります。

20代の頃、私は派手な花柄のシャツをたくさん持っていました。
ミロンガに遊びに行くと、アルゼンチン人に『Acoはいつも花柄のきれいなシャツを着ているわね』とよく言われたものです(笑)

30代頃から、次第に黒やグレーが好きになり、身につけるものも黒がグレーが増えていきました。黒やグレーは、私の中でクールで渋くて強くてかっこいい色でした。

ところが数ヶ月前から、黒やグレーを嫌いになったわけではないのですが、黒やグレーをメインで使うのをやめたいと思うようになりました。
最近は、服でも何でも、少しずつですが、色を入れるようにしています。
と言いながら、このブログの背景はグレーですが(笑)

色の話はこれくらいにしておいて、『亜麻の花』に話を戻します。

『Flor de Lino』が『亜麻の花』を意味することを知って、「亜麻ってどんな植物?」と思ったのは事実ですが、「亜麻ってどこかで聞いたことあるな」という感覚もありました。うっすらとした感覚でネットを検索すると、記憶がつながりました。

亜麻は、私が小さい頃、とても好きだった『もぐらとずぼん』という絵本に登場していました。
『もぐらとずぼん』のあらすじをざっくり紹介すると、、、

 ↓あらすじを知りたくない人は読まないでください。

ある日、土から出てきたモグラが、干してあった青いズボン(オーバーオール)を目にします。
そのズボンには、土の中で見つけた釘や鏡のかけらなど、自分の宝物を入れるのに丁度よさそうな大きなポケットが付いていたので、そのズボンが欲しくなります。

同じようなズボンを作りたいと思うモグラですが、自分一人では何をどうすればよいかわからないので、周りの生き物たちにどうしたらよいか聞くことから始めます。
そのうちに、様々な生き物との出会いがあり、ズボンを作るための各工程を、生き物たちがそれぞれの得意な分野を生かして、教えてくれたり手伝ってくれたりします。

例えば、生地の原料となる植物の茎を裂くのにハリネズミの背中を使ったり、クモに糸を紡いでもらったり、エビガニに生地を裁断してもらったり、そんな風にして、一工程ずつズボン作りが進みます。

その工程は、生地の原料となる植物『亜麻』を育てるところから始まります。ここで「亜麻ってどこかで聞いたことあるな」という感覚と記憶がつながったわけです。

ただ単にそのつながりがおもしろかったので、この記事を書いたのですが、『Flor de Lino』と『もぐらとずぼん』、おすすめです。

 『Flor de Lino』をGoogleで検索
 『もぐらとずぼん』をGoogleで検索


後記:
これも調べて分かったことですが、『亜麻布』は英語で『linen』で、つまり『リネン』です。
「あー、リネンってそういう意味だったんだー!」そして「モグラが欲しがっていたズボンの生地はあの感じだったんだー!」という感じです。
世の中、知らないことが多すぎるなぁ。。